05
地盤改良工
マルチライザ-工法
概要
薬液注入工法の基本原理は、土の骨格構造を壊すことなく注入材を土の粒子間に浸透させ、間隙水と置き換えて固結すること(浸透注入)にあります。 マルチライザ-工法は、瞬結性注入材と浸透性注入材を同一工程で注入することが可能な工法です。砂質土層に対しては浸透性注入材主体として注入し、粘性土に対しては瞬結性注入材を主体に注入し、地層の変化に対応して浸透性注入材と瞬結性注入材とを適正な割合にて複合した注入を行います。
原理
マルチライザ-工法は、二重管ロッドで削孔し、あわせて注入も行います。
(1) 砂質土地盤の場合、瞬結性注入材でロッド回りのパッカ-及び水みち等の荒詰め処理を行った後、浸透性注入材を注入し土粒子間浸透を図ります。
(2) 粘性土地盤の場合、瞬結性注入材を注入することにより圧密による注入効果が得られます。
昭和50~54年(1975~1979年)建設省土木研究所にて行われた「総合技術開発プロジェクト」のうち「新地盤改良技術の開発」に関する一連の試験結果によると、連続した改良固結体を得るためには長いゲル化時間で浸透性の良い注入材を使用することが提唱されています。 マルチライザ-工法は連続した改良固結体を得ることのできる優れた注入工法です。
(1) 砂質土地盤の場合、瞬結性注入材でロッド回りのパッカ-及び水みち等の荒詰め処理を行った後、浸透性注入材を注入し土粒子間浸透を図ります。
(2) 粘性土地盤の場合、瞬結性注入材を注入することにより圧密による注入効果が得られます。
昭和50~54年(1975~1979年)建設省土木研究所にて行われた「総合技術開発プロジェクト」のうち「新地盤改良技術の開発」に関する一連の試験結果によると、連続した改良固結体を得るためには長いゲル化時間で浸透性の良い注入材を使用することが提唱されています。 マルチライザ-工法は連続した改良固結体を得ることのできる優れた注入工法です。
建設省筑波土木研究所における注入試験
平面図
断面図